2007 Fiscal Year Annual Research Report
足関節に対する受動的運動を利用した遠隔ニューロリハビリテーションデバイス
Project/Area Number |
19500471
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
太田 裕治 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (50203807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
會川 義寛 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (50111563)
椎尾 一郎 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (90297101)
水村 真由美 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (60292801)
中澤 公孝 国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所, 運動機能系障害研究部・神経筋機能障害研究室, 室長 (90360677)
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Keywords | 生物・生体工学 / 生物物理 / 医療・福祉 / 神経科学 / リハビリテーション |
Research Abstract |
受動運動を利用したリハビリテーションデバイスの開発を目的に平成19年度は以下を実施した.(1)足関節に対する受動運動装置を開発した.すなわち,ノートPCにより計測制御される市販の電動型リニアアクチュエータを利用した運動装置を開発した.床置型,着座姿勢での利用が可能であり,アルミ材などを利用することで小型・軽量化を図った.可搬であり運動の実施場所を選ばない.受動運動の仕様としては,底屈・背屈ともに±10度程度,回転速度としては70deg/sec程度が可能である.製作した運動装置を利用して健常者に対して足関節運動を実施したところ,安全に施行可能であった.また,被験者によっては筋電図計測により伸張反射が見られることを確認した.受動運動中の足関節動作をビデオカメラ撮影することで,反射の際の運動が撮影・計測できることも確認した.従来,伸展による痙性評価は目視,EMG計測により行われてきたが,ビデオ撮影による評価も可能であり,新たな評価方法となると考えられた.(2)足関節の柔軟性を計測する装置を新たに開発した.すなわち,前項により開発した装置により実現されるリハビリテーション運動により,訓練効果(痙性の低減,柔軟性向上)を得ることが主眼であるが,その評価として足関節柔軟性を定量的に測定する装置を開発した.従来装置はおもに着座姿勢で計測する方式であり重力による計測誤差を排除することができない.これを横臥状態で計測する方式とし,正確な計測実施を可能とした.両デバイスを利用することで,平成20年度には患者による臨床実験を開始し,ニューロリハビリテーション効果を検証する.
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Research Products
(1 results)