2007 Fiscal Year Annual Research Report
どこでもリモコンによる非健常者の安心を支援するシステム
Project/Area Number |
19500478
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
芹川 聖一 Kyushu Institute of Technology, 工学部, 教授 (60226686)
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Keywords | 人間医工学 / 生活支援技術 / リモコン / セキュリティ / カメラ / レーザポインタ / 計測 |
Research Abstract |
本研究では、非健常者の安心を支援するシステムとして、どこでもキーボード、どこでもリモコン、プライバシー付き監視システムを実現する。まず、手書きのキーボードやリモコンボタンをTVカメラで認識する必要がある。図形を高速に認識できなければ、実用化には到達しない。そこで今年度は、図形の高速認識アルゴリズムを提案した。雑音に頑健で、実空間から高速に複数の直線、円、楕円等の図形を抽出する方法として、Hough変換がよく使用される。この方法は、直線に関しては、高速に抽出が可能であるが、円、楕円に関しては抽出に時間がかかる。そこで、新しい方法として、1次元ヒストグラムを用いる方法を提案する。この方法は、図形を1次元ヒストグラムに投影するもので、ヒストグラムのピーク値が最大となる時に図形を表すパラメータが得られる特徴を持つ。これを利用して、非線形最適化法の1種であるPolytope法を用いて、ヒストグラムのピーク値が最大となるパラメータを抽出する。この方法は、非常に高速に図形を抽出することが可能である。また、実際にどこでもリモコンを試作した。紙に書いたボタンを壁に貼り付け、WEBカメラでその紙をキャプチャーする。レーザポインタをボタンに照射すると、そのボタンに対応したリモコン送信信号が電化機器に送られる。実際に操作して、TV、照明器具等の電化製品を操作することが可能であることを示した。ただし、問題点として、レーザポインタで指し示した位置の認識率の向上、さまざまな環境で実施が上げられる。次に、プライバシー付き監視システムを実現するには、小型の装置が望まれるため、薄型の全方位レンズを設計した。今年度は、シミュレーションでは、薄型のレンズが設計可能であることを示した。
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