2008 Fiscal Year Annual Research Report
起立動作を支援することで要介護者を自立へ導くインテリジェント型手すりの開発研究
Project/Area Number |
19500479
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
新田 收 Tokyo Metropolitan University, 人間健康科学研究科, 教授 (80279778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 良至 東洋大学, 人間環境デザイン学部, 講師 (30396931)
山口 亨 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (40251079)
米田 隆志 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (90011030)
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Keywords | 手すり / アシスト機構 / 起立動作 / 高齢者 / パーキンソン病 / リハビリテーション / 機能低下 / 介助動作 |
Research Abstract |
本研究では,パーキンソン病患者の起立動作の誘導のために軌道及び装置の改良を行ったその結果,以下の結論を得た。 1.起立動作に有効な運動戦略を利用した手すりの軌道を検討 力制御戦略を用いた健常者の起立動作の肩峰軌道を基に手すりの軌道を作成した.その軌道を用いたパワーアシスト型手すりでパーキンソン病患者の重心の動きを誘導した場合,手すりを固定して使用するよりも効果的な結果を得た. 2.重心移動をべースとしたリアルタイム軌道生成 重心移動によって足部の支持基底面内の垂直反力が変化するために,垂直反力を計測できる垂直反力計を作成した.また,その垂直反力から軌道を生成するために軌道生成プログラムを開発した. 3,開発したプログラムの評価及び軌道の検討 軌道生成プログラムを用いて,パーキンソン病患者に起立動作実験を行った,その結果,閾値80[%]で軌道を斜め上方向に変化させた場合,パーキンソン病患者の起立動作時の重心軌跡は健常者の重心軌跡と似ており,下肢の筋力の負荷をパーキンソン病患者が発揮可能な筋力まで低減させることができた,これらのことから,体重の80%の力が足部の支持基底面に加わるまで手すりを斜め下方向に移動させて,その後殿部離床に移行するまで斜め上方向に移動させる軌道が安定した起立動作を誘導するために有効であると確認された.
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Research Products
(5 results)