2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500498
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
宝田 雄大 Waseda University, スポーツ科学学術院, 准教授 (70367093)
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Keywords | rTMS / Primary motor cortex(MI) |
Research Abstract |
初年度は、主に、本研究の目的達成のための実験系の確立を行った。 (1)被検筋の確定 実験動作は座位の右手のハンドグリップ動作で、筋力発揮は等尺性筋収縮によりおこなった。様々なレベルの筋力発揮中の表面筋電図を、右前腕の6つの筋群、APB、FDI、FCU、ECR、BB、TRから導出し、各筋群の筋活動と筋力との関係を右上腕基部への局所的な圧迫(200mmHg)の有る無し間で比較した。その結果、圧迫あるなしに関係なく、全ての筋群における筋活動と発揮筋力との間には高い相関関、係が認められ、その直線関係に対する圧迫の影響は確認できなかった{A two-factorial[Intensity condition(6;20%、30%、40%、50%、60%、 and 80%MVC)X control、occluded(2)]ANOVA with repeated-measures design}。したがって、左MIの前腕支配領域への、Low-rTMSの反応は、右APBとFCUのMEPから検出することにした。 (2)MI領域の特定と磁気刺激装置のプローブの固定の方法 特に、磁気刺激の対象となるMIの領域(大よそ被検筋を支産するMI内の領域)の特定とそれに対する磁気刺激装置のプローブの取り扱いの良し悪しは、収集される誘発筋電図の振幅に影響を与え、検査自体の妥当性や再現性に深刻な打撃を与えかねない。刺激位置は、刺激位置とその部位での刺激に対するMEPの振幅の大きさとをよく吟味し、慎重に刺激部位を決定した。その後、刺激部位と決定された頭皮に、直接油性のマジックで印をつけることにした。また、その部位への刺激が繰り返し正確におこなうために、プローブの固定はプローブ固定用の三脚を用いることにした。
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