2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500513
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Research Institution | Bunka Women's University |
Principal Investigator |
永野 順子 Bunka Women's University, 現代文化学部, 教授 (60150744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 玲子 慶應義塾大学, 体育学研究所, 教授 (80178673)
安広 美智子 聖徳大学, 人文学部, 教授 (20239776)
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Keywords | スロー系ダンス / 心拍数 / 主観的運動強度(RPE) / POMSテスト / 動作分析 / 中高年女性 / トレーニング効果 |
Research Abstract |
中高年女性を対象にトレーニングとしてのスロー系ダンス(歩行のテンポで申等度のダンス)の可能性を検証。 1,40歳から80歳までの中高年女性を,I期に20名,II期13名被験者として募った。 2,運動前に,健康状態のチェックと生活習慣・運動習慣の調査を質問紙によって行った。 3,運動は1回に60分前後,週に1回のペースで全18回実施し,その内容は「ストレッチ→ステップ練習→主運動」となるように組み立てた。主運動は「学校ダンス」,「ダンカン・ダンス」を採用した。 4,研究結果(1)「学校ダンス」の運動特性をリズムと動作の解析によって検証した。(1)リズムは4分の3拍子,16小節で1フレーズの構成で,速度は90〜120bpmで比較的遅く中高年にとって容易な運動であった。(2)動作特性は動作域が大きく,左右対称であった。上肢は曲線的に動き,挙上されている時間が長い。また,挙上を保持しての側屈,後屈演多く,加齢による前傾姿勢に有効であることが示唆された。研究結果(2)「学校ダンス」が気分に及ぼす効果をPOMSテストによって検証した。(1)「疲労」に関しては改善される効果が見られた。(2)動きについてゆけない初心者(1名)の抑うつ的気分は継続によって軽減した。研究結果(3)「学校ダンス」が心拍数と主観的運動強度(RPE)に及ぼす効果を検証した。(1)心拍数の連続測定から,間欠的な漸増負荷運動であった。中高年に適した形態であった。(2)ダンス経験者の心拍数は(RPEに差はないが)初心者より多い傾向がみられた。(3)心拍数は80〜140,RPEは11(楽である)〜13(ややきっい)の範囲にあり,ソフトエアロビクスとして十分な運動強度であり,安全性,有効性ともに適切であることが示された。(4)2回目に対して11回目では,心拍数に対するRPEの低下傾向が見られ生理心理的な適応が示唆された。
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Research Products
(3 results)