2007 Fiscal Year Annual Research Report
剣道競技における打突分析および指導法の改善に関する研究
Project/Area Number |
19500519
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Research Institution | Suzuka National College of Technology |
Principal Investigator |
細野 信幸 Suzuka National College of Technology, 教養教育科, 教授 (50110127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 雅司 鈴鹿工業高等専門学校, 電気電子工学科, 准教授 (70249803)
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Keywords | 剣道 / 高等専門学校 / 指導法 / 画像処理 |
Research Abstract |
近年の教育においては「知育」のみが重視され、ややもすれば「徳育」「体育」が軽視される傾向にあるように感じられる。また、知育偏重教育のさまざまな歪みが出てきている時代であるとも言われている。 このような時代において武道は「徳育」「体育」の両面から日本古来の伝統として脈々と受け継がれている。申請者の所属する鈴鹿工業高等専門学校では昭和37年の発足当初より知徳体の全人教育を目指しエンジニアジェントルマンの養成を目標としている。現在においても第一学年の体育の授業において柔道または剣道を全学生に選択させ、校内武道大会を44年間にわたって実施しているなど武道教育に力を注いでいる。さらに希望学生には冬季の早朝寒稽古、元旦の稽古初めなどの行事にも参加機会を与えている。研究代表者の細野は本校着任以来32年間にわたって本校の体育、武道教育に尽力してきた。特に監督を続けている剣道部では平成元年度から平成19年度までの19年間において本校剣道部は連続して全国高専大会に団体出場している。 平成19年度は研究実施計画に照らし取得部位と勝率の相関関係解析を行った。剣道の試合における取得部位は、面・小手・胴・突の4カ所に大別される。これまで剣道の試合において勝率の高い選手はこれら4つのポイントを均等に取得していることが経験的にわかっている。しかしながら、このような傾向はあくまで経験的なものであり、具体的な解析データとして明確にされているわけではない。このためまず最初に取得部位と勝率との相関関係を解析し、本校剣道部学生の試合データに基づき勝率に及ぼす取得部位のバラツキの効果を明らかにした。研究分担者の川口がデータ処理を担当し、過去の試合結果などからも分析を行った。
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