2007 Fiscal Year Annual Research Report
体育教師の「成長モデル」と研修プログラム開発に関する社会学的・実証的研究
Project/Area Number |
19500527
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
松田 恵示 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 准教授 (70239028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀 勝 岡山大学, 教育学部, 教授 (40185707)
山本 俊彦 三重大学, 教育学部, 教授 (80210540)
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Keywords | 体育教師 / 成長モデル / 教員養成 / 免許更新制 / 教員研修 / 社会意識 / キャリア / 悉皆調査 |
Research Abstract |
1)中学校保健体育科教員が、「体育教師の成長」「研修」「免許更新制」についてどのような意識を持っているかについて、東京都。三重県。岡山県の3地域で、悉皆調査を行った。対象となった973校のうち598校1396名の回答を得ることができ、回収率は61.4%であった。調査は、先攻研究の検討から構成された内容によって行ったが、その結果、学生、初任者、中堅、ベテランの各時期において、体育教師が研修に必要と感じていることが異なっていることが明らかになるとともに、その傾向には一定のパターンが発見された。また、地域、性、教諭/講師、経験運動種目などの要因が、こうした研修に必要と感じる内容に対して影響を及ぼしていることが明らかになった。 2)中学生生徒に対して、体育教師に求めるものについての事例的な意識調査を行った。生徒の側からは、先の教師の意識に対して、より具体的な生徒との対面場面においての意識が強く現れる結果となった。また、生徒からは見えない仕事となっているものに対しても、生徒は評価する視点を所持していることが示唆された。 以上の2つの調査の結果から、「成長モデル」を構想することが可能となった。理論的な検討を加えて、この「成長モデル」の理論的視角を柱に、次年度以降に、行政側からの捉え方、諸外国との比較を通じて、研修モデルの開発へと研究を進めていきたい。
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Research Products
(3 results)