2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500542
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
湯 海鵬 Aichi Prefectural University, 文学部, 教授 (60227551)
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Keywords | 動作解析 / 動作の安定性 / 変動係数 / 歩行・走行 |
Research Abstract |
2種類の試技を計測した。一つは15秒間におけるその場での全力連続足踏み動作である。身体運動に関する研究の多くは、全力動作を対象とした動作解析であるので、足踏み動作は、全力での試技を実行した。もう一つはトレッドミール上での走行・歩行である。歩行と走行はそれぞれ自由と高速度で行った。足踏み動作は正面から、歩行・走行は側面から約10mからビデオカメラを用いて撮影された。膝蓋骨の中心に蛍光マーカーを貼り付け、撮影された映像から膝の動きをデイジタイザーによって読み取り、膝挙上して最高点に到達した座標点を計測した。動作の安定性は、空間的なばらつきと時間的なばらつきの両方について検討した。ばらつきに対する定量的な評価は、変動係数を用いた。変動係数はCV=SD/X*100という式で算出され、その中のCVは変動係数、SDとXはそれぞれ標準偏差と平均値である。 安定性の性差について,男子より女子の動作に不安定性が見られ,その一つの起因は筋力の差異によるものと推定できる.男子では約15kg,女子では約10kgから動作安定性の低下し始める傾向が見られた。 一方、トレッドミールでの歩行・走行では、10秒間の解析を行い、4段階の速さで下肢動作の安定性と左右差を検討された。下肢運動速度の増加に伴う左右脚の差異が見られ,下肢動作の安定性の低下も見られた。
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