2008 Fiscal Year Annual Research Report
障害者陸上投てき選手用調節式スローイングチェアの開発ならびにその普及に関する研究
Project/Area Number |
19500544
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
奥田 邦晴 Osaka Prefecture University, 総合リハビリテーション学部, 教授 (20269856)
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Keywords | 障害者スポーツ / 陸上競技 / 投てき競技 / 三次元動作解析 / バイオメカニクス / 生活支援 / 脊髄損傷 / 脳性麻痺 |
Research Abstract |
障がい者の陸上競技、中でもフィールド競技に関する先行研究は散見する程度であり、特に、重度障がい者を対象とした投てき競技に関する研究は皆無である。本研究は、重度障がい者が参加できうる数少ないスポーツ種目の一つである、投てき競技に焦点を当て、個々の障がい者選手の身体状況に適応したスローイングチェアを容易に模擬作成することができる調節式スローイングチェアの開発をすすめ、普及することを目的としている。このことにより、障害の種類や重度差に関係なく誰もが気軽に投てき競技を体験でき、結果、スポーツ活動への参加を促し、これが契機となり、社会参加促進、ひいては自立生活支援の一助となることを目指している。 今年度も、実際に障がい者投てき選手に試用しながら、投てき競技用調節式スローイングチェアI型をベースに、より重度の障がい者選手の多彩な障害像に適合可能になるよう、設計を見直し抜本的な改良を加えると共に、オプションパーツ等を中心にスローイングチェアII型の開発研究を進めた。結果、各使用選手の競技結果に反映している。 座位型(座投一1型)においては、現在、香州県在住の1名の脊髄損傷投てき選手の他、広島在住の脳性麻痺選手、東京都在住の脊髄損傷選手にそれぞれ貸与し、実際の投球を行いながら、本入自身で具体的な調節をすすめ、試用している。東京都障害者総合スポーツセンターに1台設置している。現在、神奈川、鹿児島在住の選手より、試用依頼を受けているので、積極的に対応するとともに、全国各地で試用し、各々の選手の投てき動作についてビデオ式三次元解析装置により解析を行い、普及ならびに強化に努めていく予定である。
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Research Products
(1 results)