2007 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ健康科学による学校不適応の改善プログラム開発
Project/Area Number |
19500549
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
北村 薫 Juntendo University, スポーツ健康科学部, 教授 (60138360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 純夫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90286170)
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Keywords | 運動・スポーツ / 発達障害 / 学校支援 / ストレスマネジメント / ピアサポート / アノミー論 |
Research Abstract |
本研究では、主に通常学級における軽度発達障害児が呈する問題行動や不適応の基底にある「発達のおくれ」に注目し、ここで特有な認知特性や行動傾向を改善するために、児童生徒の「個や集団に対する適応状態の把握」および「適切な指導形態(運動スポーツを含むストレスマネジメントやピアサポートの導入)」を把握すること、さらに、小学校・中学校に対する有効な学校支援システムのあり方を模索する試みを行った。平成19年度では、(1)2公立小学校における学校支援活動(学校不適応児:軽度発達障害等を有すると思われる児童が在籍する学級への教職志望大学生の学校サポート体制作り)を行った。対象学校と協議し、必要な支援体制と行動改善に有効な身体活動の活用方法を模索した。(2)公立中学校におけるピアサポートプログラムにおいて、身体的活動・ストレスマネジメントを導入し、意識の変化(自己効力感・攻撃性・対人スキル)を質問紙で捉え分析中である。(3)児童・生徒の生活状況や対人関係・適応感を調査する質問項目を精選構造化し、さらに生活する場における態度の構造分析を、アノミー論の観点(適応様式を個人の目標と手段とを組み合わせて考える観点)から説明できる質問紙調査を作成中であり、20年度早々に実施予定である。児童生徒の学校適応を促進するための学校生活の場の構造の解明をおこなう。運動やスポーツの有効な導入方法(身体感覚・学校適応・対人関係の変化)を見つけ出すために活用する。
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