2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500553
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Research Institution | Kobe Shoin Women's University |
Principal Investigator |
和田 浩一 Kobe Shoin Women's University, 文学部, 准教授 (20309438)
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Keywords | クーベルタン / オリンピズム / オリンピック / 体育史 / スポーツ史 / 嘉納治五郎 / 本野一郎 / オーギュスト・ジェラール |
Research Abstract |
1.クーベルタンの日本(アジア)観の検討に必要な以下の文献資料を収集した。 (1)「Independance Belge紙」への投稿記事56編(1900-1903):ゲント大学、ベルギー王立図書館、マインツ大学 (2)クーベルタンが主宰した地方雑誌Revue de pays de Caux(1902-1903):コブレンツ大学、フランス国立図書館 2.日本にも招待状が届いていた中間大会(1906)に関する、ドイツ雑誌の記事3編を収集した。日本側資料との突き合わせにより、中間大会への対応状況について他国との比較考察が可能となった。:マインツ大学 3.アテネ大会(1896)を報じる『少年世界』の記事のオリジナルを、海外の新聞・雑誌(仏・英・独)に見いだそうとしたが発見できなかった。:国際ピエール・ド・クーベルタン委員会総会 4.明治前期日本の歴史書におけるオリンピック関連記述の内容を原書ごとに整理し、国際学会で発表した。すなわち、これらの歴史書は、後に出版される日本の新聞・雑誌記事への影響が十分に認められるという点で、体操伝習所の卒業生たちが著した体操書とは明らかに異なる系譜となるオリンピック紹介の書であった。 5.嘉納治五郎がIOC委員になる1909年以前の日本におけるオリンピック関連文献を書誌学的にまとめ、英語図書の中で発表した。 6.クーベルタンの日本(嘉納)への眼差しを「オリンピズム」「嘉納の教育観」「国際オリンピック委員会内の主導権争い」をキーワードにして整理し、学会シンポジウムで発表した。 7.本野一郎、オーギュスト・ジェラールに関する基本的な文献を整理した。
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