2008 Fiscal Year Annual Research Report
膝関節3次元動作解析システムの確立と前十字靱帯損傷膝に対する応用
Project/Area Number |
19500554
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
吉矢 晋一 Hyogo College of Medicine, 医学部, 教授 (00201070)
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Keywords | 前十字靭帯 / 関節動作解析 / 3次元センサ / リハビリテーション / 靭帯再建手術 / 治療成績評価 |
Research Abstract |
本研究の目的は、3次元動作・力学解析により前十字靭帯機能不全の不安定性のある膝と正常膝の間で、運動時の関節の動作の違いを解析し、比較検討する方法を確率すること、そしてその方法を用いて、病態の解析やリハビリテーションの効果や手術成績の評価を行うことであった。 研究初年度の平成19年度は、3軸の加速度・角速度・地磁気を測定できる複合慣性センサを用いた関節運動の3次元的な解析を行うことを目標にした基礎段階の研究を行った。対象とした関節運動は、前十字靭帯損傷による不安定性のある膝に出現するpivot shiftといわれる異常運動である。大腿部と下腿部の皮膚上に設置したセンサから得られたデータに対して解析を行った。解析においては周波数フィルタにより関節の屈伸運動とpivot shiftに伴う急激な動きを分離した後、各々の要素に対し計算を行った。その結果、このシステムを用いて、pivot shiftによる関節の動きをその間の加速度として、算出・評価し得た。本(平成20)年度においては、前年度の成果に基づき、このセンサを用いて、加速度のみでなく、関節における3次元的動作(屈伸・内外旋・内外反など)の解析を行うための基礎的研究を行った。その結果、歩行や階段昇降などの動作について、センサを用いた3次元動作解析のシステムを提案することができた。 今後この計測システムについて、さらに再現性・正確性の高い解析を行うための研究を行う予定である。そしてシステムが確立した後、関節障害を有する臨床例に対し解析を行い、動作異常の正確な解析や治療効果の検討を行う予定である。
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Research Products
(6 results)