2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋活動を見る:運動感受性遺伝子のプロモーターを用いた運動レポーター動物の作出
Project/Area Number |
19500560
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
人見 嘉哲 Kanazawa University, 医学系, 准教授 (70231545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神林 康弘 金沢大学, 医学系, 講師 (20345630)
中村 裕之 金沢大学, 医学系, 教授 (30231476)
日比野 由利 金沢大学, 医学系, 助教 (40362008)
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Keywords | 骨格筋 / 遺伝子改変動物 / 運動 / 姿勢維持 / レポーター遺伝子 |
Research Abstract |
全身の骨格筋における骨格筋活動を視覚的、あるいは定量的に観察できる遺伝子改変動物を作出することを目的に、1)半減期を短縮した改変レポーター遺伝子の作成、2)運動感受性であるMCIP1/Rcan1プロモーターを用いた改変レポーター発現ベクターの作成、3)in vitro、及び、in vivoにおける改変レポーター発現の動作確認と最適な改変レポーター遺伝子の選択、4)遺伝子改変動物の作出を行った。 レポーター遺伝子には、可視的に骨格筋活動を観察しうる緑蛍光タンパク(GFP)と定量性に優れるルシフェラーゼ(Luc)の2種を用いた。GFP遺伝子の半減期をコントロールするために、マウスODC遺伝子からタンパク質不安定化配列(PEST配列)をクローニングし、遺伝子変異を導入した5種類の改変PEST配列を作成した。これらの改変PEST配列をGFP遺伝子のC端に挿入し、培養細胞株におけるGFPの発現誘導と発現強度を検討し、MCIP1プロモーター活性による発現制御を反映する短半減期GFP遺伝子を選択した。Luc遺伝子についても同様に短半減期Luc遺伝子の選択を行った。骨格筋への直接遺伝子導入法により、短半減期レポーター発現ベクターの動作確認を行い、最終的に遺伝子改変動物作出に用いる導入遺伝子(Rean1-seGFP、及びRcan1-luc2)を決定した。遺伝子改変動物の作出を定法に従い実施し、その結果、Rcan1-seGFP導入動物とRcan1-luc2導入動物を複数系統得ることが出来た。今後、導入遺伝子の動作を確認し、研究目的に合致した系統の樹立が期待できる。作出した遺伝子改変動物を用いて骨格筋活動を可視的に観察できる可能性があり、運動科学やリハビリテーション学分野への貢献が期待される。
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Research Products
(10 results)