2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋活動を見る:運動感受性遺伝子のプロモーターを用いた運動レポーター動物の作出
Project/Area Number |
19500560
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
人見 嘉哲 Kanazawa University, 医学系, 准教授 (70231545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神林 康弘 金沢大学, 医学系, 講師 (20345630)
中村 裕之 金沢大学, 医学系, 教授 (30231476)
日比野 由利 金沢大学, 医学系, 助教 (40362008)
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Keywords | 骨格筋 / 遺伝子改変動物 / 運動 / 姿勢維持 / レポーター遺伝子 |
Research Abstract |
骨格筋活動を視覚的、あるいは定量的に観察できる遺伝子改変動物を作出することを目的に、1)半減期を短縮した改変レポーター遺伝子の改良、2)遺伝子改変動物の作出、3)遺伝子改変動物の繁殖と特性評価を行った。 遺伝子改変動物へ導入するレポーター遺伝子は、骨格筋活動をモニターするために低いバックグラウンド発現レベル、運動などの骨格筋活動による一過性の発現誘導、12〜18時間以内にバックグランドレベルへの発現低下が必要とされる。そこで、導入遺伝子に改良を加え、Rcanlプロモーターの発現誘導後3〜6時間で発現がピークに達し、18時間後に誘導されたレポーターが消失するように調整した。この導入遺伝子を用いて遺伝子改変動物を作出したところ、短半減期GFP遺伝子(GFP)、短半減期ルシフェラーゼ遺伝子(Luc)が導入された動物がそれぞれ2匹と8匹得られた。これらの動物をファウンダー動物として繁殖を行い、GFP導入動物を1系統、Luc導入動物を6系統維持することが出来た。先行して系統が樹立できたLuc導入動物についてレポーターの発現を検索したところ、骨格筋を含む動物組織でLuc活性とLuc mRNAの発現が確認された。現在、繁殖した遺伝子導入動物を用いて、骨格筋活動によるレポーター発現量の検討を開始している。今後、系統間の掛け合わせを行い、運動解析に最適なレポーター発現量を示す動物系統を樹立し、運動や姿勢保持における骨格筋の協調や活動状況のモニターを行い、運動科学やリハビリテーション学へ基礎的なデータを提供すること、骨格筋の萎縮・肥大のメカニズムの解明に貢献することが期待される。
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Research Products
(6 results)