2007 Fiscal Year Annual Research Report
小地域分析を用いた通学区域内のリスク分析の基礎的研究
Project/Area Number |
19500578
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
伊藤 武彦 Okayama University, 教育学部, 教授 (10291973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 明彦 岡山理科大学, 理学部, 准教授 (20314685)
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Keywords | 地理情報システム / 通学区域 / 登下校時の安全 / 空間分析 / 学校安全 / 小地区分析 / リスク評価 |
Research Abstract |
(1)研究を行うフィールドの設定 岡山市を暫定的にフィールドとし,岡山市及び岡山県に関する電子地図データ,行政統計(特に国勢調査の町丁字別集計とメッシュ統計),その他研究の基盤となる諸データを蓄積し,分析用のシステムの構築を行った。 (2)研究に密接に関連する行政機関の一部に研究協力の依頼を行い,基礎的資料の提供を受けた。 (3)対象とする地域の研究を進めていく過程で,リスク評価の基盤となるデータであって,必ずしも行政統計では把握しきれないものがあり,そのようなデータは電子地図などでも捨象される事実を見出した。具体的には,「暗い場所はハイリスクである」と一般に信じられている事実を裏付けるためには,街区の夜間の照度分布のデータが必要であるが,高解像度の夜間の衛星画像や航空写真などを探したものの,そのようなデータは存在しないか,容易には入手できないことが判明した。そこで,基盤となるデータを整備する一環として,簡便に夜間照度の二次元分布を測定記録できる装置を考案し,モデル地区で夜間に運用することで基本性能を確認した上で,日本学校保健学会でその成果を発表し,他の研究者の意見を聞いた。 (4)さらに上記の研究の過程で,電子地図で捨象されている地域の安全またはリスクに関する他の情報(例えば学校周辺の植生の状態の詳細や地表の温度分布など)を補完する有効な方策として,測地衛星(具体的には測地衛星「だいち」や「ランドサット」)の画像を小地区分析に組み入れ,分析の内容を充実させることが可能であることを見出した。 (5)以上の成果の一部を現在論文として発表する準備をしている。
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Research Products
(1 results)