2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500581
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
三宅 孝昭 Osaka Prefecture University, 総合教育研究機構, 講師 (80244672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 教永 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 教授 (30079123)
松浦 義昌 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 准教授 (60173796)
坪内 伸司 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 講師 (10188617)
田中 良晴 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 准教授 (60236651)
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Keywords | 幼児 / 生活習慣 / 健康 / ストレス / s-IgA |
Research Abstract |
本研究は、幼児の生活習慣の違いが、どの程度のストレッサーとなっているのかを検討した。指標としたのは、分泌型免疫グロブリンA(secretory-Imunogloblin A:以下s-IgAと略す)である。 s-IgAについては、起床から就寝まで覚醒時の日内変動を明らかにし、生活習慣との関連性の検討を行った。s-IgAの分析には、各蛋白量の影響を考慮し、s-IgA/総蛋白質比率を算出した。平成19年度は、保育園児(4,5歳)49名を対象として、s-IgAの日内変動(就寝時、起床時、登園時、昼食前、昼食後、降園時に測定)と生活習慣との関連性を検討した。その結果、起床時が最も高い値を示し、起床時s-IgAと起床時刻、就寝時刻にそれぞれ負の相関関係が認められ、起床時刻、就寝時刻が遅い子どもは、起床時のs-IgAが低い傾向にあることが明らかとなった。平成20年度は、前年度に得られた結果を確認するため、新たに64名を対象として、2〜3日間測定し、日内変動の傾向を検討した。また季節性変動を考慮し、同じ園児に対し、夏季と秋季にも測定を行った。さらに、生活習慣との関連性をより詳細に検討するため、測定日の起床・就寝時刻の生活記録を実施し、分析、検討した。 その結果、s-IgAは、個体や測定期日が異なっても、起床時が最も高くなる傾向が示され、前年度の研究結果と同様の結果が得られた。さらに、夏季と秋季の測定においても、同様の日内変動の傾向が認められ、季節性変動は認められなかった。また、起床時s-IgAと起床・就寝時刻、睡眠時間との関係を検討した結果、起床時s-IgAと睡眠時間との間に正の相関関係(r=0.384)が認められ、睡眠時間が長い子どもは起床時のs-IgAが高いことが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)