2007 Fiscal Year Annual Research Report
摂食・生体情報のライフログコンテンツ化による統合的ヘルスケアシステム
Project/Area Number |
19500590
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中内 靖 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (50361324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 啓子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (50156436)
長谷川 泰久 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (70303675)
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Keywords | 摂食情報 / 生体情報 / ライフログコンテンツ化 / 生活習慣病 / 肥満症 / メタボリックシンドローム / データマイニング / ヘルスケア |
Research Abstract |
本研究課題では,ライフスタイル(生活習慣)を摂食・生体情報として恒常的に収集(ライフログコンテンツ化)し,医学的・栄養学的知見により解析・診断し,その結果を健康改善のための指標としてユーザの生活改善へのフィードバックする統合的ヘルスケアシステムの構築を行う.生活習慣病の中でも近年特に問題となっている,肥満症,高血圧症の予防を対象とする.特に,疾病兆候の把握においては,個人差があるとともに,統計的有意性のある手法を確立する必要がある.本研究では,データマイニング,機械学習などのITにおける手法を利用することにより,個々人に対応した疾病兆候の判別手法を確立することに主眼を置く. 平成19年度は,以下のシステム開発ならびに研究を実施した. (1)摂食・生体情報のライフログコンテンツ化インタフェースの開発 携帯電話を摂食情報入力端末装置として,また(株)タニタの体重体脂肪計,血圧計,運動量計を生体情報入力装置とし,これらの情報をDBに蓄積(コンテンツ化)できるシステムを開発した.被験者実験により,安定して日々の摂食・健康情報を取得できることを確認した. (2)健康状態解析システムの開発 被験者より取得される摂食・生体情報をデータマイニングならびに統計情報処理することにより,摂取カロリーと運動による消費カロリーの収支差と,量体脂肪量の変化の相関を解析した.その結果,3カ月のモニタリング機関において,約70%の期間において相関があることを確認した.また,その内約70%の期間において体脂肪率の増減を予測できることを確認した. 平成20年度は,さらに被験者の人数並びに年齢層を増やして実験を継続することにより,体脂肪率の増減予測の精度を高めるとともに,生活習慣の体脂肪量への影響を考慮した統合的ヘルスケアシステムを開発する計画である.
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