2007 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者を対象とした反射神経機能トレーニング効果に関する研究
Project/Area Number |
19500593
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
植竹 照雄 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (10168619)
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Keywords | 高齢者 / 反射神経トレーニング / 学習効果の転移 |
Research Abstract |
平成19年度に実施した研究は、おもに下肢を用いた反射神経トレーニングをするための装置開発である。前年度までの研究成果、すなわち自作した上肢を用いる反射神経トレーニング装置でトレーニングをすると、高齢者であっても十分にその効果が発現すること踏まえて、平成19年度は、現実的に社会問題となっている高齢者による車両運転中におこる判断ミスやブレーキ操作の反応遅れをなくすことを目指して、より実際の場面に近い形の下肢による反射神経トレーニング装置を開発することを目的とした。 今回の研究成果としてふたつあげられる。ひとつは前回の上肢のみを使用した反射神経トレーニングの効果が、同じ被検者に今回開発した装置を用いて下肢によるトレーニングを施さなくても、最初から下肢の反応時間に反映しており、そのレベルもかなり高いことが分かった。このことは、学習心理学的用語である学習効果の転移効果が、上肢から下肢の間にも存在することを示唆しており、車両運転中におこる判断ミスやブレーキ操作の反応遅れを改善するための反射神経トレーニングは上肢を用いる装置だけでも十分に期待できることをうかがわせる。また、今回作成した装置を用いてトレーニングすると、かなりの高齢な者でも短期間に下肢の反射神経の改善効果が発現することが分かった。ふたつめは、今回開発した装置は、PCを使用しておりプログラムを自作することにより安価でしかも高機能なドライビングシミュレーターに展開できることが分かった。
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Research Products
(1 results)