2007 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のための地域型運動ガイドラインの作成に関する研究
Project/Area Number |
19500603
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
竹島 伸生 Nagoya City University, 大学院・システム自然科学研究科, 教授 (00137126)
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Keywords | 地域在住高齢者 / 機能的体力 / 地域型運動 / 運動の効果 / 継続要因 |
Research Abstract |
平成19年度は,申請者が過去に指導してきた長野県飯田市,鳥取県江府町,福岡県香春町,島根県安来市など,これまでに地域型運動を指導した地域でのフォローアップ調査をおこなった。特に飯田市では過去5年間で飯田市内のすべての公民館で実施した地域型運動のその後の調査を中心に進めた。フォローアップ研究は,体力測定とアンケート調査を中心に実施した。過去に地域型運動に参加した人646名のうち所在が明らかな581人に郵送で研究協力依頼をおこない,このうちアンケート協力280人(48%),体力測定の協力170人(29%)の回答を受け,最終的に137人(24%)を対象とした。体力測定は平成19年10月より実施し,運動の継続状況を含め現在の身体活動,運動状況を尋ねた。現在までで120人を対象に3ヶ月間に亘る運動教室指導効果と教室終了後1年から4年後の時点での体力の再測定を完了した。機能的体力(7項目)測定から運動効果と年次変化を検討したところ,3ヶ月間の運動により筋力は運動前の15%(上肢)および18%(下肢)の改善率が示され,終了後も1年から4年間のうち1年あたりの筋力の変化率は運動教室終了後(T2)と比較して有意な低下が認められず,平均で2〜3%の低下率に留まっており,運動効果が維持されているとみられた。現在継続している地域型運動教室参加者に運動実施状況と参加理由についてのアンケートを実施したところ,運動の継続理由は体力の維持向上であるが,友人や仲間との交流を上げる人が多く,集団運動の意義が改めて示された。現在詳細な分析を進めているが,調査への参加率が低かったこともあり,平成20年1月に再度協力を求め,約100人の測定を今秋に試みる予定である。
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Research Products
(18 results)