2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢糖尿病患者における遺伝子診断を応用した外来での食事介入の効果
Project/Area Number |
19500605
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
今井 佐恵子 Osaka Prefecture University, 総合リハビリテーション学部, 准教授 (00438235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香西 はな 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (00382242)
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Keywords | 糖尿病 / 遺伝子多型 / β3AR / UCP1 / MTHFR / AGT / 栄養指導 |
Research Abstract |
糖尿病患者の大半を占める65歳以上の患者を中心に、遺伝子多型検査を行い、その結果をもとに外来で個人の遺伝子タイプ別栄養指導を実施し、より実践的な栄養指導を行い、食事療法のコンプライアンスを高め、高齢者の糖尿病二次予防とQOL維持に役立てることを目的とした。 京都市内の生活習慣病専門クリニックに通院中の2型糖尿病患者161名と脂質異常症患者11名、計172名(男性90名、女性82名)を対象とした。対象者に研究について説明し文書による同意を得たのち、血液サンプルを収集した。生活習慣病と関係する遺伝子多型の遺伝子検査を実施するため、血液検体よりDNAを抽出した。現在、β3AR(Trp64Arg)、UCP1(A・3826G)、MTHFR(C677T)、AGT(Met235Thr)など生活習慣病やその合併症に関係するSNPsをPCRを用いて解析中である。また、対象患者の摂取エネルギー量、消費エネルギー量と運動量、食行動に関するデータを集計中である。生活習慣病の発症と進展には多くのSNPsが組み合わされて関与しており、個人差に応じたテーラーメイドの栄養指導が有効であると考える。SNPsの解析結果後、対象者を介入群と対照群に無作為に分け、介入群にはSNPsに応じた食事介入を管理栄養士が行う。対照群は非介入とし、研究期間後に遺伝子多型検査の結果を患者に説明する。 両群とも4週間ごとに、空腹時血糖値、HbA1c、血清総蛋白質、血清アルブミン、血清総コレステロール、血清中性脂肪、血清HDLコレステロール、血清LDLコレステロール、AST、ALTγ-GTP、BUN、クレアチニン、尿中微量アルブミン、白血球数(WBC)、赤血球数(RBC)、ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(Ht)、血小板数(Plt)、体重、BMI、体脂肪率、ウエスト周囲径、血圧を測定する。
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