2007 Fiscal Year Annual Research Report
生体ゆらぎ情報の複合化に基づく生体機能の健康指標と評価システムの構築
Project/Area Number |
19500606
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
西村 治彦 University of Hyogo, 応用情報科学研究科, 教授 (40218201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀尾 裕幸 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (20157069)
東 ますみ 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (50310743)
水野 由子 (松本 由子) 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (80331693)
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Keywords | 生体機能 / 生体ゆらぎ / 健康指標 / ヘルスケア / 非線形情報処理 |
Research Abstract |
現在では、生体における非周期変動、すなわち、リズムの乱れやゆらぎの性質に注目した検討の有用性が認められている.そのなかで、ゆらぎの存在は生物の有する通常機能の現れであり、機能の不全時にその大きさが減少したり、失われたりするとの見解が支持を得つつある.そこで本研究では,心拍動や脳活動に関わる各種生体計測データ(心拍数変動、血圧変動、心電図、脳波、脳磁図)に対して、カオス、(マルチ)フラクタル、ウェーブレットなどの非線形解析手法を駆使し、それらの結果の複合的な分析を通して、心機能と脳機能を中とする生体機能の正常(健常)と異常(病態)の境界領域を判定しうる新しい健康指標とそれによる評価システムの構築を目指すものである.本年度は、次の1、2に従って研究を遂行した。 1.主要な非線形解析手法アルゴリズムの把握・特徴分類と実装:カオス解析、フラクタル解析、ウェーブレット解析について、それぞれのアルゴリズムと特徴を2での対象生体データヘの実際適用を前提に把握し、統合的な解析処理のための実装を進めた.2.実際の生体機能データヘの非線形解析手法の具体的適用:1.で検討した各解薪法の適用対象としては、(a)心拍動の心拍間隔(R-R Interval)データ、(b)心電図波形データ、(c)自発脳波および脳磁図データを中心とし、1で明らかにされた各手法のデータ条件を全て満たすレファレンスデータの整備を進めた.レファレンスデータとしては,正常(健常者)と病態違(疾患者)のそれぞれによる2群を準備し、これらに対して解析法を実施し、それぞれの指数(指標)等の定量計算を行った.
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Research Products
(11 results)