2007 Fiscal Year Annual Research Report
地域再生のための住まい力と地域力を育む住まい・まちづくり学習の支援システムの研究
Project/Area Number |
19500633
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
曲田 清維 Ehime University, 教育学部, 教授 (00116972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 加津代 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (50214987)
田中 勝 山梨大学, 教育人間科学部, 准教授 (70202174)
碓田 智子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (70273000)
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Keywords | 住まい力 / 地域力 / 住まい学習 / まちづくり学習 |
Research Abstract |
本年度は共同研究としての第1年次であるため、研究計画全体の確認と各人の分担研究の計画について議論すると共に、各人の地域・分野での研究基礎資料等の収集と若干の分析に努めた。 (1)本研究における最も重要な「住まい力」及び「地域力」の概念について議論した。近年の地域再生のための概念として「市民力」「社会力」「都市力」などが取り上げられており、「住まい・まちづくり学習」との関連性を追求し、概念整理を行った。 (2)地域再生の事例として、大森石見銀山を対象に、地元ヒアリングを実施し、住民のまちづくりに向けた活動実態問題点の把握に努めた。近代化産業遺産の活用が地域再生として有効な部分と問題点を、共同研究者全員で視察・議論し、整理した。辺境の地における産業遺産の整備と活用には、地元住民と自治体との緊密連携、さらには地元の大学・研究機関の継続的な援助が欠かせないことなどを把握した。 (3)「住まい・まちづくり学習」の実践として、山梨大学教育人間科学部・田中勝准教授を中心に、2007年夏に「やまなし住まい塾・『甲斐の家』を考えよう!-山梨の機構・風土根ざした住まい-」を開催した。学校教員、大学生、高校生、中学生らを対象に、「住まい・まちづくり学習」の楽しさ、重要性を解説し、その後、ワークショップ形式で「甲斐の家ペーパークラフト」による工作を行った。理論と実践の巧みな融合による学習形態に、受講者の評価は高いものとなった。 (4)次なる中間年(20年度)の作業計画をメールで意見交換し、若干の整理を行った。
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Research Products
(4 results)