2007 Fiscal Year Annual Research Report
アーミッシュシステムから見た現代社会のリスクマネージメント
Project/Area Number |
19500649
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
大藪 千穂 Gifu University, 教育学部, 准教授 (10262742)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 利治 岐阜大学, 教育学部, 教授 (70092939)
|
Keywords | アーミッシュ / 情報 / リスクマネージメント / 環境 / ライフマネージメント / 経済社会システム / 現代社会 / 持続可能な社会 |
Research Abstract |
本研究は、我々が持続可能な社会を確立していくために、アメリカ・カナダで300年来のライフスタイルを守っているアーミッシュシステムをモデルとして取り上げ、彼らのシステムと現代社会のシステムを比較検討し、特に情報、廃棄、経済社会システムを分析することによって持続可能な社会のために必要リスクマネージメントのあり方を明らかにすることを目的としている。 本年度は、アーシッシュの情報の分析として、教科書のReaderの項目分析をアメリカのReaderと日本の国語と比較分析した。この結果、アーシッシュのReaderでは、物語がもっとも多く、物語を通して、子ども達にアーミッシュの価値観を教えていることが明らかとなった。また、アーシッシュの教師用の情報誌Blackboard Bulletinの分析を行った。この結果、アーシッシュの教師も現代社会と同様に教育方法や教育内容に不安を感じており、相談コーナーでは、多くの教師の相談に対して、教師、両親、生徒等から様々な回答が寄せられており、Blackboard Bulletinを通して、アーミッシュが教育の価値観を共有いていることが明らかとなった。さらにアーミッシュの情報誌Family Life誌のレシピ分析を行い、アーミッシュの食生活分析を行い、現代社会とアーシッシュの食生活の違いを明らかにした。この結果、アーミッシュは、現在も家族による伝統的レシピである調理が長時間なされており、得に伝統的レシピ多いことが明らかとなった。このようなアーシッシュシステムを、同様に伝統文化と近代化の狭間で揺れているマオリ社会と比較検討も行った。 一方、現代社会のシステム分析は、特に環境問題の廃棄の分析を、家庭のごみと学校給食の残滓分析を実施することによって明らかにした。さらに、消費者の情報活動とごみ量との関連を明らかにすることで、今後の廃棄システムを考える際の問題点を明らかにした。
|