2010 Fiscal Year Annual Research Report
アーミッシュシステムから見た現代社会のリスクマネージメント
Project/Area Number |
19500649
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
大藪 千穂 岐阜大学, 教育学部, 教授 (10262742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 利治 岐阜大学, 教育学部, 教授 (70092939)
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Keywords | アーミッシュ / リスクマネージメント / 現代社会 / システム / ライフスタイル / 情報 / 環境 |
Research Abstract |
本研究は、我々が持続可能な社会を確立していくために、アメリカ・カナダで300年来のライフスタイルを守り続け、安定的に成長しているアーミッシュシステムをモデルとして取り上げ、彼らのシステムと現代社会のシステムを比較検討し、特に情報、廃棄、経済社会システムを分析することによって、持続可能な社会のために生活側面でどのようなリスクマネージメントが必要であるかを明らかにすることを目的としている。 本年度は、アーミッシュ家庭と学校を訪問し、そこでのリスクマネージメントの在り方を教育の視点から明らかにした。この結果は、「Family Lifeの"Problem Corner"からみたアーミッシュの内的世界」と「人間発達の視点からみたFamily Life誌の「学習コーナー」の分析~アーミッシュの家庭教育と消費者教育」で明らかにした。また、アーミッシュ社会がアメリカ社会にありながら、持続可能であることを算数における消費者教育の視点から明らかにした。(「アーミッシュにおける消費者教育」学会発表)。これは「現代社会における家庭経済教育における計算的内容の充実に関する研究」をすることで、現代社会との比較が可能となった。また、アーミッシュ社会と現代社会の経済社会システムの比較を、ライフスタイルの視点から分析をおこなった。(「暮らしを大切にする節約生活」、「アーミッシュのライフスタイルから学ぶこと」) 以上から、アーミッシュ社会のリスクマネージメントにとって情報、特に教育は大きな意味を持っていることが明らかとなった。
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