2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500652
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
花城 梨枝子 University of the Ryukyus, 教育学部, 教授 (80128496)
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Keywords | 消費者教育 / シティズンシップ / 消費者の権利 / 消費者シティズンシップ教育 / 消費者の責任 / 社会的排除 / 消費者行動 / 社会形成作用 |
Research Abstract |
平成19年度は、英国での資料収集の予定であったが、それをEUにおける消費者シティズンシップ教育の取りまとめをしているノルウェーに変更した。19年度は以下のことを実施した。 1.資料収集 ノルウェー、ヘドマーク大学を拠点とするEUのConsumer Citizenship Network (CCN)における資料収集:Thoresen教授よりこれまでのCCNの出版物を収集した。 2.学会発表予定 平成20年5月開催予定の第5回CCN国際会議(Estonia Tallinn大学)ヘアブストラクトを提出しパスした。題目は、Information, values, and decision-making that influence the worldとなっており、5月に発表する予定である。 3.我が国におけるシティズンシップ不全(社会的排除)の状況把握 我が国における社会的排除の状況については,これまで行われてきた沖縄県における多重債務者のデータ集積を継続しておこなった。平成19年度の相談者は869人(男性58.3%、女性41.7%)、年金を支払っている者18%、支払っていない者49%、免除33%、国民健康保険の未加入状態の者が13.1%となっていた。 4.「多重債務と貧困-セイフティネットの構築とシティズンシップ」の報告 沖縄クレジット・サラ金被害をなくす会総会で基調講演を依頼された。そこで多重債務者が社会的排除の状態にあること、それは、シティズンシップが確保されていない状態であること、社会的排除の存在は、個人的な問題ではなく、その社会の将来的なリスクに連動していることについて報告した。
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Research Products
(1 results)