2007 Fiscal Year Annual Research Report
住居・建築分野における就業と生活歴-生活の視点をもった専門家育成のために
Project/Area Number |
19500653
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
小伊藤 亜希子 Osaka City University, 大学院・生活科学研究科, 准教授 (90257840)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 明子 和洋女子大学, 家政学部, 教授 (30113294)
上野 勝代 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (90046508)
大谷 由紀子 仏教大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (00411116)
|
Keywords | ライフスタイル / 男女共同参面 / ワークライフバランス / 建築・住居系分野 / 女性 / キャリア継続 |
Research Abstract |
以下のA、B、Cの3つの調査を行った。 A 女子卒業生へのアンケート調査 B 女子卒業生の個別聞き取りによるライフヒストリー調査 C 女性専門家が関わった生活空間の事例調査 Aの調査より、建築・住居分野女子卒業生のキャリア継続の特徴と課題を明らかにできた。多くの女子卒業生が高いイキャリア継続意志を持って就職しいるが、結婚や出産育児との両立の壁は大きく、また職場における男女差別の存在や過酷な労働環境が原因で、7割以上が最初の就職先をすでに退職している。しかし、多くが再就職・転職を重ねながらも専門職にこだわりながらキャリアを継続しており、技術の習得と資格の取得により最終的に独立自営を選択する人も一定の割合で存在することが明らかになった。さらに、男女雇用機会均等法が施行された1980年代後半より、女性の参画が進んだ一方で男性と同じ労働環境に身をおくことになり、女子卒業生のライフスタイルが大きく変化したことも分かった。すなわち、結婚出産率は大きく減少し、体を壊した経験は増加している。 またBの調査では、女子卒業生のライフスタイルを、(1)独身仕事継続型、(2)DINKS型、(3)育児両立型、(4)専業主婦型に分類し、それぞれのライフスタイルを選択した要因、特徴も明らかにした。現在のライフスタィルの選択には母親の生き方や生育環境、また職場におけるロールモデルの存在が大きく影響している。現在専業主婦型である場合も多くは再就職希望を持っており、実際に転職経験がありキャリア継続の努カの跡が認められた。またライフワーバランスのあり方について提言した。 Cの調査については、生活体験の空間への反映に関するアンケート調査を終え、次年度に継続し分析に入る予定である。
|
Research Products
(4 results)