2007 Fiscal Year Annual Research Report
教材開発を通した子どもの創造性を育てる表現教育のあり方に関する体系的研究
Project/Area Number |
19500655
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Research Institution | Kamakura Women's University |
Principal Investigator |
矢野 真 Kamakura Women's University, 児童学部, 講師 (00369472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉津 晶子 熊本学園大学, 社会福祉学部, 講師 (60350568)
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Keywords | 表現教育 / 教材開発 / 造形と音楽 / ワークショップ / リカレント / 認定こども園 / 保育実践 / おととかたち |
Research Abstract |
本研究は、実際の保育・教育の現場における「造形」と「音楽」を融合した教材開発を通して、子どもの創造性を育む保育・教育内容の提唱と実践を行うことを目的とする。そこで、平成19年度は、認定こども園と保育所・幼稚園における表現教育の現状調査および新たな教材の検討と試行を行った。現状調査については、全国35か所のモデル事業を行った保育所・幼稚園を中心にアンケート調査を行い、表現教育における問題点の抽出と検討を行った。その結果、総合施設モデル事業の実施に関する各質問項目(施設の実施類型による比較、子どもの人数による比較、幼稚園教育と保育所保育との実施における規定因、園内で行われている表現)から、幼稚園と保育所との間の保育時間の違いや、教育・保育の内容や時間配分に困難さを感じているなかで、表現活動における時間配分や子どもへの働きかけに対する難しさを感じていることが明らかとなった。また、5領域の「表現」を取り上げた際、「造形」と「音楽」の融合における子どもの援助について難しさを感じていることも明らかとなった。ここから本研究が、これからの保育・教育の現場のなかで、どのように表現教育を捉え、どのように子どもとその取り巻く環境に働きかければいいのかという、福祉現場や教育現場からの要求に応えられる研究になり得ることが明らかとなった。また、新たな教材研究として、著書「幼稚園・保育園の毎日のおりがみ」(2008年)を発表するなかで「おりがみうた」の提案を行い、次年度のワークショップでの実践と検討を行う段階に入った。
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