2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500667
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
宮岡 洋三 Niigata University of Health and Welfare, 健康科学部, 教授 (10134941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蘆田 一郎 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (10323958)
岩森 大 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (90339961)
玉木 有子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助手 (00410267)
川上 心也 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助手 (60410271)
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Keywords | 食品評価 / 筋電図 / パタン解析 / テクスチャ / 官能評価 |
Research Abstract |
初年度に当たる19年度は、「記録・解析システムの確立」を最大の研究目的とした。解析システムの中心となる申請者らが開発した「T_P法」は、これまでの手計算から自動化のプログラム開発に成功した。しかし、大きな問題となった点として、咬筋・筋電図データに対する「T_P法」適用時に使用する「トリガー信号」の入手であった。この「トリガー信号」は、下顎運動の各周期における開始点を定めるものであり、「T_P法」の適用上に重要な役割を果たす。具体的には、咬筋活動と同期する下顎運動を「トリガー信号」とすべく被験者のオトガイ部に加速度センサを貼付した。加速度センサの出力信号自身は不安定であったため、同信号に対して二重積分を施す工夫を加えた。その結果、「T_P法」の適用に十分な安定した信号とできた。この問題への対応に時間を要し、当初計画にあった「3点組評価法による実験(「テクスチャ」、「官能評価」、「筋活動パタン」)」は緒に就いた段階で初年度が終わった。このような記録・解析システムの確立と並行して、「T_P法」の理論的根拠固めを進めた。論文は現在印刷中('Computers in Biology and Medicine')のため、下記の「11.」には掲載していないものの、実データに代えて確率密度関数によるシミュレーション・データへの「T_P法」適用を試み、同法の妥当性が理論面からも検証できた。当初計画にあった「固形食、半固形食、液状食」から広く被検食品を仮選定するまでには至らなかったものの、使用に供した「グミ」の筋活動パタンは自動化された解析システムによって明らかにできた。次年度は、当初計画にしたがって性状の大きく異なる数食品を試みる予定である。
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Research Products
(3 results)