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2007 Fiscal Year Annual Research Report

イソフラボン・ポリアミン誘導体が持つヘム分解調節作用の機能性食品・医薬品への応用

Research Project

Project/Area Number 19500680
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

小川 和宏  Kanazawa University, 医学系研究科, 准教授 (30344659)

Keywordsヘム / ヘムオキシゲナーゼ / イソフラボン / ポリアミン
Research Abstract

ヘム分解酵素ヘムオキシゲナーゼ(HO)には、誘導型のHO-1と構成型のHO-2の2つのアイソザイムがあり,ヘム分解によって一酸化炭素(CO),鉄,ビリベルジンを生じ,生じたビリベルジンは速やかに抗酸化物質ビリルビンに変換される。HO-1の誘導は重要な生体防御反応であり,また,HO-2により生じるCOは低酸素応答を担っている。ヘム(鉄)は鉄補充,イソフラボンは女性ホルモン補充の目的で広く摂取されており,これら食品成分の安全性と有効性の正確な評価に加えて,食品成分によるヘム分解系調節の応用が期待されている。
ヒト由来の培養細胞を用いて,イソフラボン,ポリアミン,オリゴ糖などの食品成分や低酸素によるHOの発現調節を検討したところ,イソフラボン誘導体のいくつかはHO-1を抑制し,ポリアミンは強くHO-1を誘導し,オリゴ糖はHO-1をわずかに誘導する傾向を示した。長時間の低酸素は,HO-1およびHO-2の発現を抑制するが,ポリアミンは低酸素下でもHO-1を誘導した。すなわち,ポリアミンは低酸素によるHO-1抑制に拮抗できることが明らかになった。
HOの誘導は,酸化的ストレスに対する生体防御能力・細胞保護作用の増強などによって,種々の疾患の予防や治療に有効であることが示唆されている。一方,HOの抑制や阻害,遺伝子多型による低誘導は,癌抑制やマラリア重症化のリスク低減につながることが示唆されている。今後は,食品成分を中心としたHOの発現調節物質の作用機序も考慮しながら,物質群の組み合わせ等でHOの発現(誘導や抑制)を精密に制御する条件・方法を探っていきたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 大豆イソフラボンの有効性と安全性を考える2008

    • Author(s)
      小川 和宏
    • Journal Title

      金沢大学サテライトプラザ」ミニ講演記録 7

      Pages: 1-30

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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