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2007 Fiscal Year Annual Research Report

塩分過剰撮取による脳血管脆弱化の機序解明

Research Project

Project/Area Number 19500699
Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

東野 英明  Kinki University, 医学部, 教授 (40122098)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丹羽 淳子  近畿大学, 医学部, 講師 (60122082)
田渕 正樹  近畿大学, 医学部, 助教 (20340771)
大島 佳奈  近畿大学, 医学部, 助手 (60278653)
Keywords食塩 / 血管 / 脳 / 腎臓 / 血圧 / 脳卒中 / 動脈肥厚 / SHRSP
Research Abstract

高血圧症を自然に発症し、脳卒中発症により死に至るSHRSPに、食塩負荷を行うと更に高血圧が高度となり脳卒中が短期で高頻度に発症する。この過程にフリーラジカルやF2-イソプロスタンが強く関与していることを分子生物学的に明らかにすることを初期に計画していた。しかしながら、これまでの諸家の実験研究では、通常飼料食の食塩濃度が0.4%程度であるのに対し、食塩負荷は4〜8%と高濃度を使用してきていて、脱水症の影響を否定できないと考える至った。一方、我々ヒトにおける摂取量は、6〜13g/日と低塩食に比べて数倍でしかない。そこで、先ず、ヒトでの結果と比肩できる結果を得るために、低塩群0.2%、普通盧群0.4%、高塩群0.8%として、SHRSPよりも高血圧や脳卒中が早期にそして高度に発症するM-SHRSPを用いて、19年度には6週間の慢性経口負荷実験を実施し、生体に与える影響を観察した。その結果、
1.血圧、心拍数、体重、血中アルドステロン値には各群間で差異を生じなかったが、脳卒中の発症が低塩群で抑制された(高塩群は普通塩群と差異が無かった)。
2.塩負荷量に伴い、白血球増多、赤血球減少傾向が観察された。
3.塩負荷量に伴い、屠殺時の脳、心、腎重量増加が観察された。
4.低塩食群では脳内血管壊死を含む脳病変変化が抑制されていた。
他方、ナトリウム利尿を促すトリクロルメチアジド(TCM)の投与は、血中アルドステロン低下、脳浮腫、脳血管肥厚、腎糸球体線維化、尿細管変性の抑制作用を示した。
以上の観察結果から、これらの差異の原因を探るため20年度は食塩とTCM負荷後の発現遺伝子解析をDNAアレイを用いて脳と腎臓等で実施することにした。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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