2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500704
|
Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
青峰 正裕 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (60091261)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和 孝子 中村学園大学, 栄養科学部, 准教授 (70271434)
西山 敦子 中村学園大学, 栄養科学部, 助手 (90461475)
|
Keywords | ストレス / 血糖値 / 運動量 / マイクロダイアリシス / ラット / 神経伝達物質 |
Research Abstract |
GI(グリセミック・インデックス)値の異なる細胞破壊試料と単細胞化試料を投与して、ストレス負荷のラット行動量に及ぼす効果を検討した。試料は、(1)生食水(1.5g/kg),(2)単細胞化さつまいもペースト(1.5g/kg体重さつまいも相当量)、(3)細胞破壊さつまいもペースト(1.5g/kg体重さつまいも相当量)を用いた。ラットを生食水群、単細胞化群と細胞破壊群に分け、試料投与前の血糖値を測定し、投与後は30分ごとに180分まで測定した。行動量は24時間自発運動量測定装置(シナノ)を用い、ストレス負荷は、コミュニケーションボックス中で0.5mAの電気刺激(1サイクル=10秒電気刺激+50秒レスト)を30サイクル(30分間)行った。血糖値上昇は、細胞破壊群>単細胞化群>生食群の順であった。ストレス負荷無しの場合の1日総運動量は、細胞破壊群が最も多く、次いで単細胞化群、生食水群の順であり、血糖値と比例関係にあった。確かに、血糖値が行動に強く影響していることがわかる。ストレス負荷の場合、いずれの群も大幅に運動量を上昇した。しかしその内容は、生食水群が5.4倍、単細胞化群が3.3倍、細胞破壊群が1.5倍であり、血糖値上昇度が高いほど、ストレスによる運動量の増加が抑えられているのが示唆された。電気刺激ストレスは交感神経賦活化やアドレナリンなどの分泌を促進して運動量を増加したと考えられる。つまり、血糖値をより高く保つことも、ストレスに対しての緩和作用を発揮できることが示唆された。次に試みたことは、様々なセロトニン(5-HT)受容体阻害剤のラット脳海馬5-HT放出への影響である。実験はin vivo微小透析法を用いた。5-HT1A阻害剤way-100635(10μM),5-HT1A阻害剤GR55562(100μM)、5-HT2阻害剤ritanserin(10μM),5-HT2A/2C阻害剤ketanserin(50μM),5-HT3阻害剤ICS205-930(100μM),5-HT4阻害剤RS23597-190(50μM)などを使用した。結果として、5-HT1B, 5-HT2, 5-HT3, 5-HT4受容体が5-HT放出調節に関与していることが分かった。
|
Research Products
(14 results)