2008 Fiscal Year Annual Research Report
粒子概念の早期定着をめざす小・中連携教育カリキュラムの実践研究
Project/Area Number |
19500715
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
村上 祐 Iwate University, 教育学部, 教授 (60006327)
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Keywords | 科学教育 / 粒子概念 / 物質学習 / 小・中連携 / 教育実践 |
Research Abstract |
1. これまでの研究経過前年度同様「小学校にどのように粒子概念を取り入れるか」に焦点を絞って研究を進めた。前年度計画したアンケート調査「粒で考えよう」を, 岩手県の小学5年から大学2, 3年生まで, およびお茶の水女子大学附属小・中・高生等, 合わせて千人を超える子供を対象に実施した。小・中学校教員が授業実践した。これらに関連する学会発表を数件行った。全体研究会を3回開催した。 2. 研究内容とこれまでの成果 (1) アンケート調査の解析 アンケート調査の結果から, 粒子概念(原子・分子)を学習する中学2年以降でも「粒間の隙間概念」や「粒の熱運動による拡散」を正しく理解していない生徒が多いこと, 教員養成系学部学生でも文系学生は粒子概念の理解度が低いことなどが明らかになった。 (2) 小・中学校における研究実践 小学校への初歩的粒子概念導入の試みとして, 5年「ものの溶け方」, 4年「水のすがたとゆくえ」の各単元で研究実践を行った。前者はいろいろな実験結果から「粒」概念を引き出そうとしたものであり, 後者はマクロな現象を「なぜそうなるか」と考えさせるために「粒」概念を与えて進めたものである。 (3) 学会研究発表 海外の粒子概念導入教育の調査を含め, 上記アンケート・研究実践に関する7件の研究発表を行った。
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Research Products
(9 results)