2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500722
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
大澤 弘典 Yamagata University, 地域教育文化学部, 教授 (10343071)
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Keywords | 授業実践 / 教材開発 / 教員養成 / 数学的モデリング |
Research Abstract |
数学的モデリングを念頭に置きつつ,大学で小学校教員をどのように養成すべきか。その問いに答えるために,平成16年より山形大学教育学部(現地域教育学部地域教育学科)において小学校教員志望の学生を対象にした授業(主として算数科に関わる授業)を用いて臨床的に研究を進めてきた。地域教育学部地域教育学科への改組に伴い,アカデミックからプロフェショナルへというスローガンのもと,「大学生の授業実践力の向上」を目指して本学部学科の授業内容を見直しが図られた。従来の大学の講義内容に比べ,より実践的で教材開発型の演習を中心とした授業科目として「教材開発研究(算数)」が新設された。本研究では,とりわけ数学的モデリングを念頭に置いた教材開発型の演習をその新設授業科目で試みた。具体的には,大学3年生7名によるプロジェクトグループを編成し,グループ活動を通して数学的モデリングに関わる教材開発を行なった。開発した教材の幾つかは,公立小学校6年生を対象に実際に授業実践した。その結果,次のことが分かった。数学的モデリングを念頭に置いた教材開発型の演習は,(1)算数の内容の深い理解,(2)学生の意欲向上,〈3)教員採用試験対策といった点で有効である。一方,今後の課題として大学生の過度な時間的負担をどのように軽減するか,また教職大学院との連携をどのように図ればより効果的かといった課題が残された。
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Research Products
(1 results)