Research Abstract |
本研究の目的は,初等中等教育における科学技術に関する理解及び興味、関心を高め,持続可能な社会を築く人材を育成することである。そのため,自然エネルギーの中でも,太陽光発電,風力発電,バイオマスエネルギー,温度差発電を題材として設定し,最新の科学技術を実験や体験を通して学習する教材、教具及びカリキュラム(学習指導マニアル)を作成することである。開発した教材、教具やカリキュラムは,授業実践を通してその効果を検証し,より効果的なものに改良し学校へ提案するレベルまでを研究の目的と定めている。 平成19年度は,(1)現状の調査として,小、中学生のエネルギー教育に関する学習指導の実態調査を行なった。さらに,その指導の中で活用されている教材やカリキュラムを把握に務めた。その中から,(2)学校現場が求める教材の把握として,教員に対して,エネルギー教育の中で現在不足していると思われる指導内容や教材をフィールドワークにより把握し,現職の教員を集めた検討会を実施することができた。また,(3)体験を通して学習する教材、教具の開発として,温度差発電教材の開発を試み,それらを使った授業実践で,教材の教育効果を検証、評価した。 また,年度末に,文部科学省から学習指導要領の改訂が発表され,それらの中のエネルギー教育がどのように位置づけれているかの検討をスタートさせている。
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