2007 Fiscal Year Annual Research Report
これからの日本に求められる科学技術倫理を養う実践型カリキュラムの開発
Project/Area Number |
19500729
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
魚住 明生 University of Toyama, 人間発達科学部, 准教授 (80345545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 秀俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30181986)
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Keywords | 技術倫理 / 技術科教育 / カリキュラム開発 / 技術・家庭科 / 国際情報交換 / アメリカ |
Research Abstract |
最初に,この研究が対象とする科学技術倫理とは,これからの日本社会において全ての国民に必要とされる科学技術に関する倫理の中でも,義務教育が修了する中学校段階までに育成すべきものを示している。今日多発する科学技術倫理の欠如から派生する社会問題から鑑みても,科学技術倫理にかかわる教育は,これからの日本社会において取り組まなければならない最重要課題である事は明らかである。この教育を広く普及するためには,社会人のみならず学校教育において取り組むことは大変大事なことであり,特に義務教育の最終段階である中学校において取り組む意義は大きい。 科学技術倫理に関連する教科としては,理科と技術・家庭科が考えられるが,ここでは社会生活との関わりが大きい技術・家庭科において,まず授業実践を行うことが適切であると考える。これを学校教育の中で円滑に遂行するためには,指導目標との整合性や生徒の発達段階に合った適切な教育内容と教育方法で行わなければならない。 そこで,これからの日本に求められる科学技術倫理を養う実践型カリキュラムを開発することを目的として,本年度は国内外における科学技術倫理に関する情報を収集し,検討した。具体的には,まず科学技術倫理に関する文献調査を,科学技術倫理,科学倫理,技術者倫理,工学倫理等の名称も含めて国内・国外について広く行った。この調査を基に,科学技術倫理に関する考え方を類別して分析し,日本における科学技術倫理の在り方を検討した。次に,学校教育の各校種で行われている科学技術倫理にかかわる教育について,その教育内容と教育方法,教育効果等を把握するための実態調査を国内はもとより国外(米国)で行った。この調査より,中学校段階で生徒が学習すべき科学技術倫理の内容について検討した。
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Research Products
(2 results)