2008 Fiscal Year Annual Research Report
これからの日本に求められる科学技術倫理を養う実践型カリキュラムの開発
Project/Area Number |
19500729
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
魚住 明生 Mie University, 教育学部, 教授 (80345545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 秀俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30181986)
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Keywords | 技術倫理 / 技術科教育 / カリキュラム開発 / 技術・家庭科 / 海外調査 / アメリカ / 教材 / 学習過程 |
Research Abstract |
本研究では,中学校における科学技術倫理教育の実践型カリキュラムを開発することを目的としている。具体的には,社会生活との関わりが大きい技術・家庭科において,カリキュラムを開発することが適切であると考え,本教科の指導目標との整合性や,生徒の発達段階に合った適切な教育内容と教育方法を検討し,導入段階での教材並びに学習過程を開発した。以下,その概要を紹介する。 技術・家庭科においてカリキュラムを開発するに当たり,まず技術倫理教育について既に取り組んでいるアメリカの教育実践について検討した。具体的には,イリノイ州立大学附属高校(Illinois State University High School)の技術教育コースで技術倫理に関する教育実践を担当している教員(2名)からの聞き取り調査と,この教育実践で使用されている教材(プレゼンテーション等)の調査を実施し,分析した。 次に,これらの検討結果を基にして,技術・家庭科における技術倫理を育成していく教材並びに学習過程を検討し,授業実践を行った。具体的には,題材として技術が社会にどのように貢献し,環境にどのような影響を及ぼしているかを取り上げ,中学校技術・家庭科の最初の授業において実施し,その有効性を検証した。その結果,この授業実践において生徒の技術に関する課題意識が低次なものから高次なものへと高まることなど,カリキュラムを開発していく上での数余の基礎的知見を得ることができた。 来年度は,これらの知見を基にして,中学校技術・家庭科における3年間の全体カリキュラムを開発する。
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Research Products
(2 results)