2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本型探究学習の概念構築とその実現に向けた教員養成・教員研修に関する研究
Project/Area Number |
19500739
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
村上 忠幸 Kyoto University of Education, 教育学部, 教授 (20314297)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広木 正紀 京都教育大学, 教育学部, 教授 (30115977)
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Keywords | 探究学習 / 日本型探究学習 / 前仮説段階 / 理科学習 / コア・ティーチャー / 教員研修 / 教員養成 / 総合学習 |
Research Abstract |
日本の探究学習の特長を生かしつつ、欧米の優れた面が根付くような、いわゆる日本型を基盤とした融合型の「日本型の探究学習」の概念構築を進めた。同時に、探究学習の鍵を握る教員の資質・能力の向上を図るため、教員養成・教員研修に係る実践・検討を並行して行い、以下のような成果があった。 (1) 「前仮説段階を考慮した探究過程」の実践モデルを適応し、日本型探究学習の概念構築ができた。特に探究過程における日本的な「こだわり」と日本の教育文化に根ざす探究モデルの課題を明確にした。 (2) 英国・オランダの探究学習を調査し、多様性教育、個別指導(学習)、理科学習・総合学習の探究学習のプロセス(授業)・教材開発、評価システム等を分析・検討した。日本型探究への導入を試みた。 (3) 学校において探究学習を実現するためのコア・ティーチャー(学校・地域の理科教育を企画・運営・指導する)という新たな役割を遂行できる教員養成・教員研修のカリキュラム・プログラムを開発した。 (4) 日本型探究学習に基づく理科学習、自然学習、総合学習の教材・プロセス・カリキュラムの開発を継続して行った。
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