2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500756
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
荻野 博 The Open University of Japan, 教養学部, 副学長 (00004292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜浦 啓 山形大学, 理学部, 准教授 (20151920)
猪俣 慎二 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (50241518)
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Keywords | 化学教育 / 教材開発 / マイクロスケールケミストリー / 遠隔教育 / 放送授業 / 放送教材 / 印刷教材 / 面接授業 |
Research Abstract |
1 マイクロスケールケミストリー(MC)実験を取り入れた遠隔教育用教材の制作 放送大学の放送授業として、「初歩からの化学」を平成20年4月から放映することになっており、本年度はそのための放送教材(各回45分の授業を15回)および印刷教材(15章からなるテキスト)の制作を行った。この中で化学の理解を助け、実験の楽しさ・面白さを印象付けるため、MC実験を主とする多様な実験を取り入れた。平成20年はその反響の調査を計画している。 2 放送大学の各地の学習センターにおけるMC実験を伴う面接授業(スクーリング)の実施 本年度は北海道、宮城、群馬および山口の各学習センターにおいて標記の面接授業を実施した.MC実験のテーマとしては気体反応(O_2,H_2、などの気体の発生とそれらの性質)、水溶液中における金属イオンの沈殿生成反応、数種水溶液の電気分解反応などを取り上げた。学生が提出したレポートを調べた結果、非常によい成果を上げることができたと判断している。なお、山口学習センターには化学実験室がないため、通常の教室で実験を行ったが、全く支障がなく、MC実験の有効性が確かめられた。 3 MC実験の普及啓発活動 北海道大学、東北大学において市民向けの公開講演と化学実験ショーを行った他、日本化学会化学教育研究協議会東北大会(会場:山形大学小白川キャンパス)において「マイクロスケール化学実験の魅力」と題する実験デモンストレーション付招待講演、大阪市立大学重点研究の研究発表会「分子精密制御の高次物質化学」において「新しい化学教育法:マイクロスケールケミストリー」と題する実験デモンストレーション付招待講演を行った。いずれも好評であったと判断できる反応を得た。 4 遠隔教育用教材開発 気体反応、溶液内反応、クロマトグラフィーに関係する教材開発を行った。
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Research Products
(6 results)