Research Abstract |
研究の目的である『大気環境情報システム』と『科学リテラシーを育成するための学習モジュール』を開発することはできた.また,本システムは現在も順調に運用している.そして,学習モジュールは,本学の講義,高校生のための科学講座,中学校への出前授業,理科教員研修などで利用している. 最終年度の研究活動は,開発した大気情報システムの運用,システムを利用した学習モジュールの実践と普及,研究成果の学会発表を通した普及に大別できる. (1)大気情報システムの運用:観測結果の一部は,本システムが参加している国立環境研究所の有害紫外線モニタリングネットワークの年次報告書に投稿した.また,本システムのデータを集約し,桜美林論考『自然科学・総合科学研究』創刊号に「町田キャンパスの気象2009」として公表した. (2)学習モジュールの実践と普及:理数系教員指導力向上研修事業の一環として,夏休みに教員研修会「天気と環境・エネルギーをテーマとした理科の体験活動~新学習指導要領への対応~」を主催し,学習モジュールの実践を通して評価した,また,サイエンスキャンプやひらめき☆ときめきサイエンスの一環として,高校生のための科学講座で実践し,アンケート調査を行った.これらの外部評価を踏まえて改良し,学習モジュールを完成した. (3)9月末に開催された欧州気象学会の教育分科会で,天気予報に関する学習モジュールを口頭で,風車をテーマとしたモジュールをポスターで発表した.ポスター発表したペーパークラフト風車については,会場および学会後も問い合わせがあり,評価が高かった.そして,2月に開催された日本科学教育学会平成21年度第3回研究会南関東支部会では,オゾンをテーマとした学習モジュールについて発表した.
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