Research Abstract |
1 研究代表者は,高大連携教育・大学初年次教育に視点をおいて,(1)ビジュアライゼーションを取り入れた授業実践(平成12年から実施しているMathematicaを活用する数学の授業)の成果を論文発表し,我々の研究の重要性と意義を明らかにした.(2)今までに実施した複数のビジュアライゼーションを活用する授業に対して,私学情報教育協会から執筆依頼をうけ,マルチメディア教材を活用する教育法の観点から,大学数学の教育事例紹介として論文発表し,情報化社会ではイメージ化は学びへのモチベーションの向上に役立つことや数学的性質を視覚的な関連付けのもとで理解すべき意義について提案した. 2 研究分担者は教員養成の立場から,動く教材の研究を推し進め,代数曲線に関する論文を発表した. 3 研究代表者は我々の研究の重要性を広く明らかにするため,科学教育という観点から,日本科学教育学会(8月,北海道大学)で,18年度後期に実施した微分積分学の授業法を紹介し,既習の数学的性質に視覚的な関連付けが行われた結果,内容の理解がさらに深まった成果を発表した. 4 研究代表者と研究分担者が共同でe-Learningへの応用として,香川大学で継続しておこなっている特別授業を平成19年度も実施した.新しく学習スタイルという観点にも目を向けて,得られた研究成果(授業法および学生アンケート結果)を,数学教育学会(9月,東北大学)で共同発表した. 5 研究代表者は,10月に米国のイリノイ州のシャンペンで開催されたウルフラム技術国際会議に出席し,米国におけるMathemataicaを活用する授業の実情を調査研究した.そこで,イリノイ大学で実施されているCalculus & Mathematicaという授業の存在を知り,実際に授業を参観して調査した.またこの授業がNet Mathというe-Learningを構築し,高大連携教育にも貢献している実態を知見することができた.
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