Research Abstract |
1.研究代表者は,高大連携・大学初等教育の視点から,平成19年度渡米して得られた知見を生かし,従来から考察してきた数学のカリキュラムに,概念理解の活用を目指した演習を取り入れ,より新世紀型のカリキュラムへと発展させた,その一部を私学情報教育協会(教育改革IT戦略大会)で発表した.また,我々の研究の重要性を明らかにすべく,日本数式処理学会・教育分科会研究集会で “ビジュアライゼーションを活用する数学教育の試み"という題で発表した(11月,同学会誌「数式処理」第16巻1号に掲載予定). 2.教員養成の視点から,研究代表者は,研究連携者(深石博夫)と共同で香川大学において継続している特別授業を平成20年度も実施し,ソフト・マスマティカの進化に対応した新しい授業形態を提案し,その授業成果を平成20年度数学教育学会(9月,東京工業大学)で共同発表した,また,研究連携者は,初等幾何の分野でソフト・マスマティカを駆使し,三角形に係わる代数曲線の存在についての研究を推し進め論文を発表した. 3.研究代表者は,本研究をホームページ上で活用するための知見を得るべく,10月台湾で開催された計算機の教育活用に関する国際会議に参加した.そこで,全米科学財団が支援している,ウエブベースの科学教育プログラム・ワイズについて紹介される講演があり,多くの示唆を得ることができた.また,本研究を所属学部の重点開発研究と連携し,微分法と画像処理など,数学の他分野での活用を明らかにする教材の研究に着手している.
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