2008 Fiscal Year Annual Research Report
盲学校理科教育における音声化手作り酸素センサの開発と自然探求型の教材研究
Project/Area Number |
19500770
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Research Institution | Tokyo National College of Technology |
Principal Investigator |
高橋 三男 Tokyo National College of Technology, 物質工学科, 教授 (40197182)
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Keywords | 手作り酸素センサ / 理科教育 / 科学教育 / 酸素 / 理科教材 / 盲学校理科教育 |
Research Abstract |
本年度は目標である音声化手作り酸素センサを開発することが出来た。現在100個を目標に作成中である。今後、手作り酸素センサを使った探求実験を希望する小学校や中学校、さらには、公開実験を希望する高校・大学、また都道府県の教育センターなどで希望があれば、貸し出しを検討している。今回の探求型教材の開発として、ロウソクの燃焼反応と酸素・二酸化炭素濃度を計測することができた。また、りんごの呼吸に関する酸素・二酸化炭素濃度の計測結果の詳細は、第89回春季日本化学会年会で成果発表を行った。両実験から、酸素濃度が減少する一方で、二酸化炭素が増加する傾向がみられ定量的な実験ができるようになった。日本理科学会では、「ガスの特性を調べる」と題して、空気中の酸素を基準に二酸化炭素とヘリウムガスの拡散状態を計測し比較検討した。その結果、ヘリウムガスは二酸化炭素ガスより3.3倍速く拡散する結果が得られた。この値は、文献値とも一致し簡単に拡散速度を比較する手法を、手作り酸素センサを使うことで検証することができた。また、冷却スプレーの成分実験では、使われているイソペンタンを容器に吹きかけ、酸素センサを挿入すると酸素濃度が急激に減少する。容器の口を下にすると酸素濃度は、急激に上昇するのが観察される。パソコン表示のデータから、グラフによる視覚による効果と数値読み上げによって音声化による認識する効果が得られ、イソペンタンが空気よりも比重が重たいことが実感され検証することができた。
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Research Products
(9 results)