2008 Fiscal Year Annual Research Report
再生可能エネルギー利用促進のための風況・日射量データベースの構築および教育的利用
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19500774
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| Research Institution | Tokuyama College of Technology |
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Principal Investigator |
伊藤 尚 Tokuyama College of Technology, 機械電気工学科, 教授 (70203164)
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| Keywords | 再生可能エネルギー / 風況調査 / データロガー / 環境教育 / エネルギー教育 |
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| Research Abstract |
まずは,風況調査用データロガーの改良試験を行った。前年度末までに最終製品版サンプルまで開発完了していた,小型で安価なPIC応用データロガーのフィールド試験を繰り返し行った。その際,SDカード記録方式の更なる安定化および風況調査以外のアナログセンサー入力を考慮しての回路設計変更およびソフトウェアの改良を行った。また,流通をめざし市販化を推し進めるためのリーフレットも配布しながら,市場調査を行った。その結果,国内外で大手の風力開発企業や地元建設企業からの引き合いもあり,様々な環境下での風況調査試験が行われ,得られたデータの信頼性について検討を加えた。本装置そのものの不具合は改善され,市販ロガーで得られた結果との整合性も確認できたが,強風環境下においては,風速センサーの特異現象により異常値を記録することが判明し,アナログあるいはデジタル的なフィルタリングによる更なる対策が必要なことがわかった。また,系統が利用できない山中などでの測定電源も安価で小規模なPVCとバッテリーの組み合わせにより,連続運用が可能なことを実証した。次に本システムを実際に教育応用することについて検討した。再生可能エネルギー利用促進のための教育プロジェクト実例として,千葉県内の風力発電の盛んな地帯にある中学校において,環境教育の積極的な推進を展開するためにデータロギングを継続した。その結果,地域環境問題と地球環境問題を正しく理解させれば,風力発電施設の増設を希望する結論が得られた。データロガーを用いての環境エネルギー教育の有効性を示したものと考えられる。
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