2008 Fiscal Year Annual Research Report
携帯電話を活用した「デジタル地学」の観察・観測教材の開発と教員への研修
Project/Area Number |
19500778
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
佐藤 昇 Osaka Prefectural Education Center, 教科教育部, 主任研究員 (70187219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 清茂 大阪府教育センター, 教科教育部, 総括研究員 (00125246)
桝井 俊彦 大阪府教育センター, 教科教育部, 研究員兼指導主事 (00372128)
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Keywords | 地学教育 / デジタル地学 / 野外観察 / 携帯電話 / 位置情報 / ヒートアイランド / 光害 / 教材開発 |
Research Abstract |
地学現象を情報処理の素材として扱うことにより地学教育と情報教育とを進める科目「デジタル地学」において、携帯電話の各種機能を最大限に活用して野外観察・観測を実施するための教材開発を主目的に研究を行った。1.携帯電話を活用して多地点において同時に野外観察・観測をおこなう教材の開発をおこなった。(1)市販されている夜空の明るさ(光害)測定器を用いて、複数の協力者と携帯電話等により連絡を取り合い、都市部において同時刻に測定を行った。また、新月期に郊外の夜空の暗い場所において測定を行い、これらの測定結果から光害の時間的変化とその要因を調べた。(2)「桜の開花情報」に関して多点の携帯電話による位置情報付きの撮影写真データをグーグルのウェブアルバム機能を活用して地図上に提示し閲覧する観測を行い、都市の高温化との関係を調査した。2.携帯電話を活用して児童生徒の野外学習を援助するコンテンツの開発例として、「雲形の分類」と「身近な野草の分類」を検索するシステムを構築した。3.QRコードを携帯電話で読み取ることを活用し、教育センターの化石ルームでの化石とそれに関するデータをリンクさせるシステム及び構内の樹木とそれに関するデータをリンクさせるシステムを構築した。4.昨年度構築したリアルタイムで携帯電話やパソコンから大阪のヒートアイランドをモニタリングするシステムに関する基礎研究として、地上での観測と屋上での観測の違いを比較検討し、その分布パターンに大きな違いがないことを明らかにした。5.既設の「デジタル地学」サーバーの維持・管理をはかるとともに、これらをカリキュラムに沿って学習できるコンテンツの充実を図った。
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Research Products
(5 results)