2007 Fiscal Year Annual Research Report
重度視覚障害者による図形対応プログラミングの学習を支援する環境の構築と方法の普及
Project/Area Number |
19500783
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
長岡 英司 Tsukuba University of Technology, 障害者高等教育研究支授センター, 教授 (30227996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 宏 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (50177466)
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Keywords | 重度視覚障害 / Java / C# 言語 / プログラミング / 開発環境 / 図形処理 / GUI / 点図出力 |
Research Abstract |
1990年代半ば以後、全盲者などの重度視覚障害者がソフトウェア開発を行うことが難しくなった。それは、GUI(Graphical User Interface)化の進展で、視覚を使わずに利用できる開発環境がなくなったことによる。 本研究は、重度視覚障害者が、Windows上で動作するプログラムを独力で設計・開発・完成できるようにするための支援システムを構築するものである。また、図形的な対象の処理を伴う実践的なプログラミングの方法を非視覚的に学習できる環境を、その支援システムを中核にして整備する。これが実現すれば、重度視覚障害者が、自身の情報環境の改善に主体的に取り組めるようになる。それにより、職業や学業での可能性が拡大することも期待できる。 初年度の平成19年度は、以下のことを行った。 1. JavaプログラムのGUI画面をスクリーンリーダに読み上げさせるソフトウェアを開発した。 2. すでに開発に着手していた、重度視覚障害者用のJava開発環境の機能を強化し、ユーザビリティを向上した。 3. 重度視覚障害者用のC#開発環境を、Javaのそれを基盤にして構築した。 4. 画面上の図形表示を点図出力するソフトウェアを開発した。 5. 上記の開発成果の使用実験を行い、実用性を確認した。 6. 上記のソフトウェアの使用法などを文書化した。 7. 上記のソフトウェアと文書類をWebページからダウンロードできるようにし、無償提供の体制を整えた。 また、本研究の目的と上記の成果を紹介する記事が、ビジネス雑誌に掲載された。
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Research Products
(1 results)