2008 Fiscal Year Annual Research Report
Web型教材コンテンツの学習支援機能や着想の系統化と実証授業による学習効果の評価
Project/Area Number |
19500786
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
石川 賢 Utsunomiya University, 教育学部, 教授 (30091937)
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Keywords | 教材コンテンツ / Web型 / 着想 / 系統化 / 授業 / 評価 / 学習支援 / 教育工学 |
Research Abstract |
本研究は,Web型教材コンテンツの学習支援機能や着想と学習の効果との関連を実証的に明らかにすることを目的とする。そのため本年度(4年計画の2年目)は,下記の研究を実施した。 (1)流通しているWeb教材コンテンツについて,その学習支援機能や着想を調査した。具体的には,インターネットを介して提供されている最近のWeb教材コンテンツ27件を選定し,それらの題材をはじめ,内在する学習支援機能や着想,コース展開技法の特徴,教育的な特徴,ネットワークを活用した特徴などの観点で調査し,類別・整理して冊子としてまとめた。 (2)Web型教材コンテンツの学習支援機能や着想による学習の効果を実証的に得るための基礎研究として,試作した教材コンテンツとともに,すでにWWWを介して流通している教材コンテンツを含めて教育の現場で検証授業を実施した。検証授業では,ほぼ同様の内容を持ち,かつ異なる学習支援機能を持つ複数の教材コンテンツを使用し,事後に学習者の意識を調べた。 実施した検証授業では,練習演習型の基本的な教材コンテンツとして小学校算数の加算を内容とし,思考,動的操作,試行錯誤,難易度,パズルの要素などの異なる機能を持つ4件のWebページ型のコンテンツを取り上げた。そして,小学校5年生と2年生の児童を対象に使用させ,事後の意識を調査した。その結果は集計中であるが,小学校5年生では各教材コンテンツ間でやりたいと希望する教材コンテンツに有意に差が見られたが,主学校2年生では見られなかった。また5年生が最もやりたいと回答した教材は思考や試行錯誤とともに動的操作ができる機能を持つ教材コンテンツであることが中間集計からわかった。次年度はこれらをさらに分析し考察したい。
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