Research Abstract |
本研究は,オンラインテストにおいて,受講者の解答としての数式の正誤評価を可能にする教材システムを開発することと,そのシステムとCMSとの連携を実現することを目的としている。この目的を達成するために,初年度にあたる本年度においては,(1)MapleNet, Maple T.A.を利用した,数式処理評価可能なオンラインテストを含むWeb教材を開発すること,(2)それら教材システムとCMSとの連携に関する技術的検討,(3)オープンソースソフトウェア数式処理システムによる開発に関する調査,以上の3点について取り組む計画のもと研究をスタートさせた。(1)については,Mapleの機能を生かした教材の作成を行い,MapleNetを用いてWeb上に教材を公開し,誰でもアクセス,利用できることを実現した。開発したた教材は,「13.備考」に示したURLからアクセス可能である。Maple T.A.の利用については,(2)とも関連するCMSとの連携を考慮した場合,有償ソフトウェアであるためソースコードが公開されていないことから,実現は困難であろうとの判断し,今回は見送ることとした。また,既存のシステムであるSTACKの日本語化を行うことにより,オンライン数学テスト・評価システムの普及に努めた。(2)(3)については,オープンソースのCMSであるMoodleを利用することにより,数式の正誤評価可能なモジュールを構築することが有効であるとの判断から,オープンソースの数式処理ソフトウェアであるMaximaとの連携により実現すること目指し,開発中である。
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