2009 Fiscal Year Annual Research Report
学習順序決定機能をもつ情報通信技術学習システムの開発
Project/Area Number |
19500800
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大月 一弘 Kobe University, 国際文化学研究科, 教授 (10185324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 治美 神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 准教授 (60343349)
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Keywords | e-ラーニング / 教育工学 / IT教育 / 情報通信工学 / ネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、情報通信技術を習得するためのe-learningシステムを構築することを目的としている。構築するシステムは次のような学習方法を支援することを目指した。(a)理論と実際の機器操作の平行学習:ネットワークのように目に見えないものを理解しようとする場合、理論の学習ばかりを続けるよりは、実務学習を組み合わせた方が、学習効果が向上する。そこで、理論と実践を平行して学習する。(b)学習者の知識状況に応じた学習:近年の学習者はインターネットなどの利用経験があり、それに基づく知識を有しているが経験・知識に個体差がある。そこで個々の知識に応じた学習を行う。(c)個々の学習者の知識や興味に応じた順序での学習:ネットワーク利用の普及に伴い、ボトムアップ方式よりトップダウン方式の学習が一般ネットワーク利用者の学習方法に適していると言われており、同方式に対応した学習を行う。 平成21年度は、次の2つの研究を行った。 1.コマンド操作と理論を結びつけるための学習支援システムの設計 学習者が実際のネットワークシステム上のコンピュータを操作して取得するネットワーク情報の意味の理解を支援するために、取得した情報を、学習用コンピュータの画面上のネットワーク図に図示するシステムを設計し、プロトタイプシステムを作成した。 2.学習者の理解可能な学習コンテンツを自動生成するオンラインIT辞書の作成 20年度に作成したオンラインIT辞書は、学習者がキーワードを入力した際に、学習者の知識状況に応じて、データベースに蓄積してある学習データ(文章ユニット)の中から適切な文書ユニットを選出して表示する。本年度は、そのプロトタイプシステムの利用実験を行い、同システムの有効性を確認した。さらに、学習内容を充実させるために、データベース用の元データとして複数の教科書を利用する方法を提案した。
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