2007 Fiscal Year Annual Research Report
異校園連携研究におけるミドルリーダーの役割の明確化及び情報共有支援システムの開発
Project/Area Number |
19500801
|
Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
小柳 和喜雄 Nara University of Education, 教育学部, 准教授 (00225591)
|
Keywords | 小中連携 / 小中一貫 / 幼小連携 / 幼保連携 / ミドルリーダー / 研究主任の役割 / 教育課程 |
Research Abstract |
平成19年度は、研究目的に則し、先行して異校園種研究に取り組んでいる学校園の取り組みの様子、及びそこでの研究主任の役割について聞き取り調査をおこなった。具体的には、2007年度京都で開催された小中一貫サミットに参加した小中一貫・連携教育に取り組んでいる学校のうち、特徴を持つ先行的な取り組みをしている学校に訪問し、聞き取り調査を行った(大阪府柏原市、箕面市、三重県松阪市、伊賀市、京都市、東京都三鷹市ほか)。そして、とりわけ奈良県奈良市田原小中学校で3年間取り組まれてきた小中一貫教育の経過について聞き取り調査を行うとともに、そこでの3人の研修主任の取り組みについて時系列にどのような役割が求められたかを分析検討した(小柳和喜雄「異校園種連携研究における研究動向」奈良教育大学教育実践総合センター研究紀要No.17.pp.315-323)。次に、奈良県大和郡山市で3年間取り組まれてきた幼小連携教育課程研究内容についても、同様に聞き取り調査を行い、小中一貫・小中連携と共に、幼保小連携の取り組みを分類整理したガイドブックの形でその成果をまとめた。(小柳和喜雄「異校園種連携教育推進ガイドブック(イントロダクション編)」奈良教育大学)。また、小中連携に関わって早くから必然的に、かつ意識的に取組の工夫を行ってきている日本人学校の小学部と中学部の連携の取組(大規模:バンコク日本人学校、ロンドン日本人学校、中規模:デュッセルドルフ日本人学校、ホーチミン日本人学校、小規模:グアム日本人学校、メルボルン日本人学校)を実地調査し、その取組の特徴、日本の異校園種連携教育研究に応用可能な点の整理を行った(2008年度に日本教育方法学会で研究成果の発表を予定)。さらに、異校園種連携教育を推進するための情報共有サイト設計と掲載する素材・環境の準備を行った。
|
Research Products
(6 results)