2009 Fiscal Year Annual Research Report
内視鏡外科手術における医療安全水準の向上を目指した教育・訓練システムの確立
Project/Area Number |
19500806
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田上 和夫 Kyushu University, 大学病院, 准教授 (40294920)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 誠 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90198664)
家入 里志 九州大学, 大学病院, 助教 (00363359)
|
Keywords | 内視鏡外科手術 / 教育・トレーニング / シミュレータ |
Research Abstract |
2004年12月、当診療部が中心となり全国に先駆けて内視鏡外科手術トレーニングセンター(センター長:橋爪誠)を大学病院内の施設として設立した。定期的にトレーニングセミナーを行い、現在までにス我が国初の基本手技習得に特化したコース、スタンダードコースは52回606名、研修医のための入門的な1日コースのベーシックコース8回48名、専門的な術式や手技を習得するコース、アドバンスコース17回174名、関節鏡手技のコース、セミナーコース5回74名、計902名が全国より受講した。 トレーニングセンターにて以下のごとく講義、ボックス訓練、シミュレータト訓練、動物による手術訓練から成る教育カリキュラムを作成した。さらに、訓練効果を客観的に評価できる我々独自の技術評価タスクを考案した。被訓練者全員に対してトレーニング前、および後に同じ評価タスクを行った。タスクは全て録画保存されるとともに、所要時間やエラーを測定、記録した。さらに左右両鉗子の先にセンサーを取り付け、磁気式三次元位置計測装置(AURORA^<TM>)を用いて鉗子の軌跡を記録する。受講者の同意の下、基本手技の上達度を確認すると同時にデータを蓄積し、解析を行った。評価の結果をスコア化することにより、トレーニング後の技術の向上が示され、さらに手術症例経験数により相関性が認められたことで本技術評価タスクの有用性が示された。 トレーニングセミナー後6ヶ月でアンケート調査を行い、本セミナーが実際の臨床に対してどのような影響を及ぼすかを解析した。
|
Research Products
(17 results)